「家のことが忙しくて、友達と遊べない」 「学校から急いで帰って、家族のお世話をする」 「自分のことより、家族のことを優先するのが当たり前」
——もし、こんな日々を送っている10代・20代の方がいたら、この記事を読んでみてください。
あなたは、もしかしたら**「ヤングケアラー」**かもしれません。
ヤングケアラーとは、本来なら大人が担うはずの家族の介護・看病・世話を、18歳未満の子どもや若者が日常的にしている状態のことです(厚生労働省・こども家庭庁では、若者ケアラーとして20代まで含む場合もあります)。
結論からお伝えします。あなたは、一人で抱えなくていい。
今日は、ヤングケアラーかもしれないあなたに向けて、一人で抱えなくていい3つのことをお伝えします。
自分が「ヤングケアラーかもしれない」と気付くこと
相談できる場所があると、知ること
自分の人生を、諦めなくていいと知ること
私は理学療法士・社会福祉士として現場で18年、介護の現場で**「家族の若い方が、ずっと支えている」**という光景を、何度も見てきました。今日はその経験から、ヤングケアラーかもしれないあなたと、その周りの大人の方へ届けたい話です。
ヤングケアラーって、どんな人?
ヤングケアラーが担う「ケア」は、いろいろあります。
- 親や祖父母の身体介護(食事・入浴・移動の手伝い)
- 親や家族の通院の付き添い・薬の管理
- 障害や病気のある兄弟姉妹のお世話
- 親に代わって家事全般(料理・洗濯・買い物)
- 精神的な不調のある家族の話を聞くこと・見守ること
- 日本語が不自由な家族の通訳・書類対応
「介護」と言われると重く聞こえますが、毎日の小さなことの積み重ねもケアです。
「私はそんな大変なケアはしてないから違う」
そう感じたあなたへ。自分が当たり前と思っていることが、実は同年代の他の子はやっていないことだったりします。それも、立派なケアです。
一人で抱えなくていい、3つのこと

1. 自分が「ヤングケアラーかもしれない」と気付くこと
これが最初で、一番大事なステップです。
ヤングケアラーの多くは、自分の状況を**「特別なこと」だと思っていない**。家族のことだから、自分がやるのが当たり前——そう思って、何年も過ごします。
でも、気付くことで、初めて支援に繋がれます。
次の質問のうち、1つでもYESがあれば、あなたはヤングケアラーかもしれません。
友達が遊んでいる時間、家族のために動いていることが多い?
自分の進路や夢を、家族のことで諦めたことがある?
「自分のこと」を考える時間が、ほとんどない?
同年代の友達に、家族のことを話しても伝わらないと感じる?
大人がやるべきことを、自分が代わりにしていることがある?
気付くこと自体に、罪悪感を持たないでください。「自分はヤングケアラーだ」と認めることは、自分を大切にする最初の一歩です。
2. 相談できる場所があると、知ること
ヤングケアラーの相談窓口は、いくつもあります。すべて無料で利用できます。
こども家庭庁「ヤングケアラー特設サイト」:オンラインで相談可
各都道府県のヤングケアラー相談窓口:自治体ごとに専門窓口あり
学校のスクールカウンセラー:学校生活と家族のバランスの相談に
地域包括支援センター:家族の介護のことを、プロが一緒に考えてくれる
24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310):教育相談の電話
「相談するほどのことじゃないかも」と感じる方が多いのですが、相談の重さは、あなたが決めるのではなく、相談員が一緒に考えてくれることです。気軽に電話・メールしてみてください。
今夜できる1行:

「ヤングケアラー 相談 [自分の都道府県]」で検索
3. 自分の人生を、諦めなくていいと知ること
これが一番伝えたいことです。
ヤングケアラーの多くは、進学・就職・結婚・夢を、家族のために諦めがちです。でも、あなたの人生は、家族のためだけにあるわけではありません。
- 進学したい大学に、進学していい
- やりたい仕事に、就いていい
- 自分の趣味や恋愛を、大事にしていい
- 家を離れて暮らしてもいい
「家族を見放すなんて」と感じるかもしれません。でも、あなたが幸せでいることを、家族は何より望んでいるのではないでしょうか。
家族のケアを続けたい場合でも、「全部を一人で背負う」ではなく、プロのサービスを使う選択肢があります。介護保険、障害福祉サービス、生活保護——使える制度はたくさんあります。地域包括支援センターや、各種相談窓口に相談すれば、繋いでもらえます。
あなたの人生を、誰かのために犠牲にする必要はありません。
ポケットに入れて帰っていただきたい、ひとつだけ
最後に、今夜あなたのポケットに入れて帰っていただきたいひとつだけ、お渡しします。



あなたは、一人で抱えなくていい。 気付くこと・相談すること・自分を諦めないこと——3つのうち、1つでも今夜動いてみてほしい。
私が現場で見てきた元ヤングケアラーの大人が必ず言うのは、「もっと早く、相談していればよかった」という言葉でした。
「相談するほどのことじゃない」——その感覚こそが、ヤングケアラーの一番の壁です。相談していい、自分を大事にしていい——そう、自分に許してほしいです。
次の行動|今夜できる3つ
3つのうち、今夜のうちに1つだけを動かしてみてください。
「ヤングケアラー 相談 [自分の都道府県]」で検索して、相談窓口をスマホにメモする
**こども家庭庁「ヤングケアラー特設サイト」**を一度読んでみる
信頼できる大人(先生・親戚・友人の親など)に、「実は家のことで……」と一言話してみる
3つのうち1つだけでいいです。「一人で抱えていた」ものが、少しだけ軽くなります。
周りの大人の方へ|気付いてあげるためのチェックポイント
もし、お子さん・親戚・教え子・友人のお子さんに、次のようなサインがあれば、ヤングケアラーかもしれません。
遅刻・欠席が増えている
部活や趣味から離れた
友達と遊ぶ時間が減った
疲れた顔をしている
家族の体調や介護の話をすることが多い
自分のことを話さない
責めずに、**「最近、家のことで何かある?」**と一言、優しく聞いてあげてください。それだけで、子どもは「気付いてくれた」と感じることがあります。
そして、**「あなただけの責任じゃないよ」**と伝えてあげてください。これが、何よりの支えになります。
このブログでは、こうした「家族が動くための具体的な手順」を、これからもひとつずつ書いていきます。関連記事として、






もよかったらどうぞ。
珈琲一杯分の時間、お付き合いいただきありがとうございました。
メガネ
出典・参考
- こども家庭庁「ヤングケアラー特設サイト」 https://www.cfa.go.jp/policies/young-carer/
- 厚生労働省「ヤングケアラーの支援」
- 一般社団法人 日本ケアラー連盟 https://carersjapan.com/
- 各都道府県・市区町村のヤングケアラー相談窓口
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310
※本記事は、ヤングケアラーに関する一般的な情報を提供するものです。 具体的な相談は、こども家庭庁またはお住まいの自治体の相談窓口へお問い合わせください。 ※相談窓口はすべて無料でご利用いただけます。一人で悩まずに、まずは「話してみる」ことから。
最終更新日:2026年5月








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