ケアマネに言いにくい、家族の本音5つ——現役ケアマネの私はこう受け止めています

「ケアマネさんに、これって言ってもいいのかな……」

そう思って、結局言わずに飲み込んだ経験は、ありませんか?

家族から相談を受けるなかで、本当によく聞きます。「サービスを増やしてほしいけど、わがままに思われそう」「担当者会議が長くてしんどいけど、失礼かな」「もう介護が限界だけど、親不孝に思われそう」——。

私は、社会福祉士・介護支援専門員(ケアマネジャー)として、現場で18年働いてきました。家族からこういう本音を聞くたびに、いつも同じことを思います。

むしろ、それを早く言ってほしかった

ケアマネは、家族の本音を聞かないと、適切なケアプランが作れません。今日は、家族が「言いにくい」と感じやすい本音を5つ取り上げ、現役ケアマネの私が**「私はこう受け止めています」**と返していきます。

目次

結論:ケアマネには、何でも言って大丈夫

まず最初にお伝えしたい結論です。

ケアマネに、遠慮はいりません。むしろ、家族から本音を出してもらえる方が、プランを最適化できて、私たちも仕事がしやすくなります。

「失礼かな」「冷たい家族と思われるかな」——その不安こそ、現場で一番もったいないと感じる瞬間です。家族の遠慮で、本人が必要なサービスを使えていないケースを、何度も見てきました。

だから今日は、「言いにくい本音5つ」を、堂々と言える内容として整理します。

ある家族の話

Dさん(仮名)の70代のお母さまの支援をしていた時の話です。

3ヶ月ほどプランを動いた頃、Dさんが、いつもより小さな声で言いました。

「実は……母のデイサービスを週1回増やしたいんです。でも、わがままかなと思って、ずっと言えなくて」

私はその瞬間、「もっと早く言ってほしかった」と思いました。お母さまの状態から見ても、デイの回数を増やすことは妥当でしたし、限度額の範囲内で十分対応できる内容でした。

Dさんは、3ヶ月のあいだ、「言ってもいいのかな」と悩み続けていたのです。

家族の遠慮は、本人のサービスを止めてしまう。これは現場でよく起きていることです。

言ってもいい、家族の本音5つ

ここからは、家族が「言いにくい」と感じやすい本音と、現役ケアマネの私の本音を、並べて書きます。

1. 「サービスをもっと増やしたい」

家族の声:「わがままに思われそう」「これ以上頼んだら申し訳ない気がする」

私の本音:むしろ早く言ってください。状態が変われば、プランも変えるのが当然です。限度額内なら自己負担額の単価は変わりません「増やしたい」と言ってもらえると、プランを最適化できて、私たちもやりがいを感じます。

2. 「担当者会議が長くてつらい」

家族の声:「忙しいのに毎回1時間は無理」「失礼な気がして言えない」

私の本音会議の頻度や時間は調整できます。30分で終わらせることもできますし、家族が出席できない時は紙面でやり取りすることも可能です。家族の負担を増やすのが目的ではないので、遠慮せず言ってください。

3. 「介護がもう限界です」

家族の声:「親不孝に聞こえそう」「『家族なんだから』と言われそう」

私の本音:「限界」は、絶対に早く言ってほしい言葉です。倒れる前に言ってもらえれば、ショートステイや訪問サービスの追加、場合によっては施設入所への切り替えなど、選択肢が広がります。我慢の限界に達してから動くと、選べる選択肢が一気に減ります

4. 「他のケアマネに変えたいかもしれない」

家族の声:「失礼すぎる」「関係を壊しそう」

私の本音ケアマネの変更は、家族の権利です。事業所に「他の方を希望します」と伝えれば、必ず手続きしてくれます。合わないケアマネに我慢するほうが、お互いに不幸です。私自身も、そういう声があった方が、プロとして次に活かせます。

5. 「お金のことが心配」

家族の声:「経済状況を話すのが恥ずかしい」「お金の相談はケアマネの範囲外じゃない?」

私の本音お金の話こそ、最初にしてほしい話題です。介護にどれだけ払えるか、貯蓄を切り崩すのか、年金の範囲内に収めたいのか——これによって、プランの組み方が180度変わります。「無理なく続けられるプラン」を作るのが私たちの仕事です。負担限度額認定や高額介護サービス費など、軽減制度の案内もできます。

ポケットに入れて帰っていただきたい、ひとつだけ

最後に、今夜あなたのポケットに入れて帰っていただきたいひとつだけ、お渡しします。

ケアマネに、家族の遠慮はいらない。 「言いにくい」を出してくれた方が、プランは良くなります!

私たちは、家族の本音を聞きたい側です。遠慮は、家族とケアマネの両方を疲れさせます。次に担当ケアマネに会ったときは、今日の5つのうちひとつでも、口にしてみてください

このブログでは、こうした「家族が動くための具体的な手順」を、これからもひとつずつ書いていきます。

珈琲一杯分の時間、お付き合いいただきありがとうございました。

メガネ

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この記事を書いた人

メガネのアバター メガネ 理学療法士、社会福祉士、ケアマネ

PT(理学療法士)×社会福祉士×ケアマネジャーの三刀流。
介護の現場で感じたことを珈琲一杯分ずつ率直に届けます。
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