朝、ハンドドリップで珈琲を淹れる。湯気の向こうで、ふと、昨夜のことを思い返していた。
家族と、職場と。
毎日を回していると、会う人がいつの間にか決まってくる。気がつけば、同じ顔触れと、同じ話題で、一日が過ぎていく。それが悪いわけではないけれど、ふと、視界が狭くなっていることに気づく日がある。
先日、現場の外で、三人の方とお話する機会があった。
ご家族を在宅で介護している方。長くケアマネジャーをされている方。それから、産業カウンセラーとして働く方。

四人で珈琲を囲んで、一時間ほど。介護の現場の話、家族のしんどさの話、心の整え方の話。普段の私が触れない角度から、いろんな言葉が交わされた。
驚いたのは、自分の引き出しの中に、まだ言葉になっていなかったものがたくさん眠っていたことだった。誰かと話して、初めて、それが言葉として外に出てくる。
社会学者のオルデンバーグは、家と職場以外で人と出会える場所を「第三の場所(サードプレイス)」と呼んだ。喫茶店でも、地域の集まりでも、形は何でもいい。普段と少し違う人と、少し違う話をする場——それが、自分を新しくしてくれる、と。
帰り道、新しいアイデアと、新しい自分が、少しだけ手の中にあった。
——日々の忙しさで、自分を回していると、いつの間にか同じ場所をぐるぐる回ってしまう。 たまには席を移してみる。それだけで、見える景色が変わる。
このブログも、noteも、続けていきたいと思う。 誰かの「第三の場所」になれたら、それは嬉しい。
今日も粛々と、書き続けようと思う。
メガネ

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